愛育


誰かが初めは子どもだった
覚束ない足取りで
優しい陽だまりの中に
誘われていたのだろう

耐えかねぬ辛い時が
あなたをもっと強くする
あなたは素晴らしい
私は知ってるよ

人と違うと言われて誰かが死んでゆく
この世界の希望のあなた溺れないで
芽吹いて 羽ばたいて

誰もが同じように
赤い血が流れ
様々な枠組みの中で
毎日を過ごしてる

長い道のりを歩いて
前に進めなくなった時は
あなたの傍にいる
私はここにいる

本当の自分を殺して誰かが泣いている
この世界に生まれたあなた笑っていて
痛みを知りながら

ひび割れるこの殻に さようなら
終わらない生命を あなたに